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【本】E'S最終巻。2010年03月15日 22時40分

2月の発売日を知らずに居て、ようやく本日最終巻を探し当てました。結構遠くまで出掛けて探していたんですが、見付けたのは僅か一駅隣のそこそこ本屋だったあたり、灯台もと暗しというか(-・;  見付かったのはひとえに嬉しくとも、いまいち釈然としないです。

E'Sは最終話が掲載されている時だけGファンタジーの雑誌買ったんですが、単行本になった時と比べると若干変わってますね。雑誌では言葉のページがあったんですが、単行本版ではないです。あと、雑誌版ではなんか唐突だなと思っていた箇所があったんですが、落丁していたようです。1枚(2ページ分)紙が無い。そりゃ唐突になる…。いや、雑誌版可笑しいと思ってたんですよねー……隠れているところから、いきなり撃たれて叫び声のシーンになってるし。繋がらないなと思っていたら、そのオチかぁ。

なんにせよ12年間ってすごいです。僕がE'Sを集め始めたのは既に6巻ぐらいまで出ていた頃だったから、12年間全部追いかけていた訳ではないんですが。確かE'Sに手を出した理由が、当時好きだった少女漫画が終わって、じゃあ次何読めば良いんだろうって理由からでした。途中、もしかして未完結で終了?と危惧したけれど、なんとか終わって良かった。刻の大地は未完結になっちゃったし。

何にせよ集めていた漫画が、またひとつ完結です。楽しめたし、この作者さんにはまた良い作品書いて欲しいなぁ。

【本】塩の街、空の中、海の底。2010年02月18日 01時11分

単行本の方は持っていたけれど、完全に読み切る前に実家の本棚に眠ることになってしまった「塩の街」。文庫本で適当な本が見付けられなかったので、先日買いました。

最初電撃文庫で出版されて、その時は全然見向きもしなかったんですけどね。「空の中」が単行本で出てからは、このひとの作品、好きな部類に入っています。まあ、単行本買ってたんで、文庫本を買う程好きかと言われたらちょっと悩みますけれどね。だって基本的に中身は同じだし。

ただ、本日文庫本を買う理由も出来ました。と言うか、単行本に収録されていない話が文庫本に載っている時点で、そっちが欲しい。体裁としては単行本の方が好きなんですが、追加で話が載っているとなるとねぇ。特典に踊らされてます。でも、全部が全部そうじゃなかった(神曲奏界ポリフォニカとかはあまりのことに買うことさえ止めた)ので、たぶん、有川さんの作品であるからでしょう。

んでも、やっぱりそういうことは続けて欲しくないです。待っていれば、安価で、しかも追加された話まで読めるようになります──それでは最初に買うひとはなかなか居なくなります。どうせまた出るんですよねって。

【本】文章力の基本。2009年11月08日 16時35分

正式名称は「簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック  文章力の基本」。著者は阿部紘久さん。

僕自身も文章力があまり無いと自覚していて、少しでも分かり易くなったらなと思って手に取った本です。本屋ランキングで2位だったこともありますが。

読んでみてなるほどと思うところが4割ぐらい。短く書く。簡潔に。そのあたりは、無駄に続けない方が良いのかと考え直しました。

しかし、書いてあるものの、これはどうだろうと感じるものが4割ほど。言葉の重複を避ける、文章を短くするのあたりでは、改善案が不適当に思えました。微妙に言葉のニュアンスや、当初あった意味が抜けてる時があります。

今の僕では判断出来ないのが2割ほど。なんで?と思ったパターンです。別に原文のままでも構わない気がしたんです。

時間が経って、再度読めばまた違った印象になるのかな。たぶん、2度目読み直す事はない気がします。参考になった部分もあり、疑問を感じた部分もあり、本自体に壁を作った部分もあるけれど。全部実践しなくても、自分が拾った部分だけ真似れば良いやと結論でした。

十二国記『落照の獄』。2009年09月27日 19時59分

十二国記の新作が読めるという話を聞いたのは、ちょっと前です。知っている人は3ヶ月ぐらい前から知っていたみたいでしたが、そこら辺の情報を得るのが遅かったので僕自身は1ヶ月ぐらいしか待った印象が無かったり。とは言え、前回の『丕緒の鳥』や、ずっと前に刊行された『華胥の幽夢』からみるとかなり待っているんですけどね。

掲載された雑誌は新潮社のyomyom。以前、『丕緒の鳥』が載った雑誌です。どこの話なのかは新潮社のyomyom公式サイトにあります【新潮社yomyomサイト】。

場所が場所だけに、たぶん『こうなる時の話なんだろうなぁ』と思っていたら当たらずとも遠からず。でも、話の内容自体が重すぎました。永延の堂々巡りにもなりそうで、ページ数は前回よりも多いけれど、悩む場面の方がたくさんです。異世界もので、そういう重いのを書くからこそ十二国記という感じもしますが、改めてどうしてその話を持ってきたのかなという気持ちもあります。

そう言えば、『丕緒の鳥』もそうでしたが、どちらかと言えば外側の話です。外側というのはちょっと語弊がありますが、十二国記の内側だけれど位置的に中心に居ない話。

待っていた甲斐もあり、一気に読み進めたのは間違いなくて。僕が十二国記をやっぱり好きだというのを改めて確認できたのもあります。また1年ぐらいの間に、新作が出れば良いなぁ、ってね。

【本】パラドックス13(東野圭吾さん)。2009年05月31日 22時25分

読み方は「パラドックス・サーティン」の方みたいです。本当は文庫本になってから買いたかったのですが、待ちきれず手を出してしまいました。3月13日の13時13分に起こると言われるP-13現象と、それに巻き込まれた人たちの話です。あらすじから全然違うような話と思っていたんですが、やっぱりあらすじから持つ印象とは違いますね。

最初から進むにつれて、徐々に惹き込まれていった感じです。中盤以降は一気に読んでしまいたい感じでした。たまに人間らしくもあり、作り物めいた感じもあり、それでも楽しかったです。

平行して「名探偵の掟」を読んでいたんですが、正直な話、メタ的でアンフェアな掟よりもパラドックスの方が好きです。

かなりネタバレになるので詳しくは書けないですが、この本を読み終わった時、生き残った『彼等』の話が読みたいと思いました。P-13現象の影響が出てきた時の話。書けない事は無いと思うんですけれど、無いのかなぁ。

【本】常野物語エンド・ゲーム(恩田陸さん)。2009年05月31日 22時17分

常野物語・光の帝國が手元の本棚に無いので若干記憶に頼るところがあるのですが、そこで短編として書かれた作品の本枠的なものでした。光の帝國を読んでから、こちらの方に入るとより楽しめるんじゃないかなと。

でも「裏返す」「裏返される」の概念はまだ分からないです。ひとまず最初から最後まで読んでみましたが、結局どこからが嘘でどこからが本当かどうか……ああ、でも共通しているのは微妙に種明かしをしつつ、全貌が見えないのは恩田陸さんらしいような。

常野物語としては3作目(のはず)で、僕としては、2番目に読んだ「蒲公英草紙」が一番印象深く残っています。長編だったのもあるし、物語的に一番すんなりしていた気がして。こちらは時代的なものもあってハッピーエンドかどうかは人の判断に寄りけりなんでしょうけれど、常野一族の役割もそんな小難しいものではなかった気がします。エンド・ゲームは常野一族とか別概念とか、ちょっと遠いところにあるみたいな感じですし。

【本】ネクロポリス(恩田陸さん)。2009年05月17日 16時40分

あらすじからイメージで主人公がどっかに閉じこめられて大量殺人が起こる話なんじゃないかと思っていましたが、中身を読むと印象が随分違いました。持っていたイメージは大分違ったものとなってました。

一気に引き込まれたという感じです。最初は軽いノリで何が何だか分からないと思ったんですが、『ヒガン』のことや『アナザー・ヒル』のことが徐々に解明されていくと次が気になって気になって。細かい説明ってのは、あまり無くて不親切かなと感じるところもありますけれど、それを吹き飛ばしてくれるような本でした。

恋愛要素は殆どさっぱりという程無いですけどね。

とは言え、完全に終わったというようなイメージの終了でもないので……そこら辺はちょっと気になるところ。あれから続きってのは難しいモノがあるのかもしれませんけれど。個人的には「月の裏側」のように、何も解明されないままで終了ってことにならなくて良かったです。

【本】Q&A(恩田陸さん)。2009年04月25日 02時35分

地の文という地の文が一切無くて、本当に会話のみで話が進んだ本です。言葉のみによって綴られているから、地の文での第三者的な背景描写は無いんですが、中盤までは調査という名目で話が展開しているし、中盤以降も会話の中で全部語られているので、それぞれのシーンや動きが一切思い浮かばないということもなかったです。

これも若干不思議要素が入っているかな。あと救いようがないというか、不幸になっているひとも居る。最終的にはMという舞台が絡んだ人たちの話……なんだけれど、幸せってなんだっけという話でもあるかもしれないです。

読み終えて思ったのは、同著者の「月の裏側」に似ているなってこと。話が似ているという訳じゃないけれど、終わり方というか、幕の下ろし方が作風なのかなと思うぐらい。「ユージニア」もそうだったけれど、このひとは明確な「答え」を綴るんじゃなくて、あくまでも推測とか答えの一つっていうパターンで締めているような感じがします。手段は(ある方法のひとつとして)提示されていても、それが正解だとは限らない。ましてや「何故」と言える背景は、謎のまま。少なくとも、一読した限りでは簡単にひだを拡げて見せてはくれないんです。

──楽しめましたけれどね。

【本】神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS22009年01月17日 01時45分

榊一郎さんが好きなので、買ってる作品なのです。富士見ファンタジアで棄てプリとか連載してた頃からかな、読み始めたの。文章の作り方とか構成の仕方が好きだったのですけれど……最近、榊さんの本を読むとなんて言うか落胆することもあったりなかったり。

この本、基本的に一度PCとかで発売されたキネノベ版から殆ど変わってない(追加とか修正とかはあるようですが)。文庫として読めるのは利点ですけど、イラストとかはそのままPC画面ハードコピー取りましたって感じだし、その割にはなんか変なところで分割してあるし、売り方として手抜きっぽいです。おまけに割高だい。その構成の仕方とか販売の仕方ってのは、ちょっと酷いんじゃないかと思えてきた。好きな著者さんで、最初の巻を手に取っていたから買い続けていますけれど、そろそろ考え直した方が良いかもしれないな、と。(本の体裁とか構成とか、文章に絡まない部分は著者さんには決定権が無いのかもしれませんが、それでも。)

この本とは直接関係ある訳ではないけれど──このまま行けば、たぶん、ストレイト・ジャケットシリーズが終了した時点で次の本を手に取りたいとは思わないです。そこら辺で榊さんの作品はお仕舞いになる気がする。何かを出したとしても、僕は読まないように思う。

月の裏側(恩田陸)。2008年11月19日 21時00分

ページを捲った時に感じたのは、なんか端っこの方まで字があるなってことでした。他の文庫本と比べて、紙の端から字までの距離が短い気がするんです。実際に数mmの差ぐらいで短いと思うんですが。

それだけ詰められているってことなんでしょうか。読み応えはありました。後半になっていくにつれて続きが気になって気になって。最終的には一気に読み終わっちゃいました。

ただ、個人的には消化不良。なんだろう。一応区切りと言えば区切りのラストなんだろうけど、殆ど何も解決してないよーな印象と、どうしてそうなったのかというのが描かれていない気がする。本当は既に書かれていて、その取っ掛かりを見逃しているのかもしれないけれど、一回目では見付けられなかったな。他の話と違って、エピローグや終盤を読んでも何がなんだかさっぱりだし。結局最初から最後まで順を追って読まないと、話が見えないようになってる作りは上手です。良い意味で先が読めない。

この本を読んでる最中、特に中盤から「誰もいない町」や「モモ」が脳裏に浮かびました。「誰もいない町」は作中でも出てきたりするんですけど。ある事に結びつけて、「モモ」の方も浮かんじゃうんですよね。(ちなみにモモは時間泥棒の話。)

マイナス点としては主人公の名前が分からなかったこと。主人公の名前は「多聞」と書いてあるんですけど、これ、「たもん」なのか「たぶん」なのかが分からないと言う。別に漢字全部にふりがな付けろとは言いませんし必要もないですが、呼び方様々な人の名前ぐらいは一度ぐらいルビ振った方が良くないですか?  読み方が「たもん」の方だと知ったのが、ハードカバーの「不連続の世界」の帯だってのが問題です。作中だけじゃ、分からないだろー!

あと途中の章で進み方が一部違ってきちゃったのは……なんだろう。構成?  尺の問題?  どっちだろう。どっちとも取れるような気がする。違和感が強いのは確か。最初からそういう形式だったら分かるけど、そこだけっていうのがな。

あとはやっぱり消化不良が大きいなぁ。区切りだけど、どうしても完結というイメージがないです。不連続の世界の方にも多聞は出てくるみたいだけど、多少なりとも繋がっているのでしょうか。答えがあるのかな。

今あるストックを読み終えたら、そちらを手に取りたいと思います。

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