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ユージニア(恩田陸)。2008年09月13日 22時36分

恩田陸さんの本は、ナツイチで「光の帝国」が紹介されてたのを見てから読み始めました。つまりはごく最近です。「光の帝国」、「蒲公英草子」、そして「ユージニア」と読んで行ってます。

なんていうか、本によって随分書き方を変えているひとだなぁ、とここまで読んで思いましたねぇ。特に「ユージニア」は新鮮でした。最初はなんだこれって思っちゃったけど、慣れると引き込まれていくし、魔法に掛かったみたいに楽しかった。この本、登場人物が誰かに話しかけてるみたいに進行するんですよね。一部そうじゃないところもあったりするけれど。本当に引き込まれます。

後でネットの感想とか見ると、色々考えるひとが居て、自分でも見逃している謎があったりして、驚くばかりです。

個人的には東野圭吾さんの「白夜行」と並んで、お気に入り本の一冊に追加です。自分の中でかなり上位。絶対に手元に置いておきたい本となりました。

まあ、全部絶賛って訳じゃないんですけどねー。謎が全部解かれたって訳ではないってのもあるんですけど……一番がっくり来たのは13章目。それまで神秘的であった緋紗子なのに、その章ではイメージ崩されたというか。個人的なんですけど、そのシーンは省いて欲しかった。表面上純粋で、真っ白で、なんの汚れがないようかのようで、その癖どこか一部分に黒い黒い何かを抱え持っている少女のまま書き終わらせて欲しかった。僕としてはそのあたりで一部魔法が解けてしまった感じです。

そう言えば僕は、小野不由美さんの「屍鬼」の沙子や、シンフォニック=レインのファル様みたいなのが好きなんだ。純粋で、真っ白で、魅力的で、その癖、どこかある部分では毒を持つというか黒い部分が(人間的に)あるという登場人物が。どうせなら「ユージニア」の緋紗子も、そんな風でいて欲しかったなぁ。13章があるから、どうしても全部それっぽくない。完璧じゃなくて、一部傷が入った感じ。

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