【本】Q&A(恩田陸さん)。 ― 2009年04月25日 02時35分
地の文という地の文が一切無くて、本当に会話のみで話が進んだ本です。言葉のみによって綴られているから、地の文での第三者的な背景描写は無いんですが、中盤までは調査という名目で話が展開しているし、中盤以降も会話の中で全部語られているので、それぞれのシーンや動きが一切思い浮かばないということもなかったです。
これも若干不思議要素が入っているかな。あと救いようがないというか、不幸になっているひとも居る。最終的にはMという舞台が絡んだ人たちの話……なんだけれど、幸せってなんだっけという話でもあるかもしれないです。
読み終えて思ったのは、同著者の「月の裏側」に似ているなってこと。話が似ているという訳じゃないけれど、終わり方というか、幕の下ろし方が作風なのかなと思うぐらい。「ユージニア」もそうだったけれど、このひとは明確な「答え」を綴るんじゃなくて、あくまでも推測とか答えの一つっていうパターンで締めているような感じがします。手段は(ある方法のひとつとして)提示されていても、それが正解だとは限らない。ましてや「何故」と言える背景は、謎のまま。少なくとも、一読した限りでは簡単にひだを拡げて見せてはくれないんです。
──楽しめましたけれどね。
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